僕は優しいよ？

　痴漢野郎に会いました。手摺りに寄りかかって俯いてはいたけど別に寝てた訳じゃないんですけどね。いや、勘違いだったら可哀想だなァと思って暫らく寝たふり続けまして。
確定事項はあれです、足つついて反応確かめてましたからもう疑いようもなく。そうなったら攻撃対象確定ですから。あははは！
人の乗り降りの多い駅で起きたふりしてそのおっさんの横に立ち、足を肩幅に開いて横から押されても移動できないように動きを封じ込めて目的地まで移動して。その間に降りられたら厄介だなぁと思ったけど天は私に味方した。私が降りるまで隣にいてくれました。
なので運がなかったねーと思いつつ、電車降りるときに「欲求不満だったのか、おっさん」と。
いやー、駅員に突き出さない私っては相当優しくないですか。その後次の駅までの電車の中でおっさんがどういう扱い受けたかは知りませんがね。あっはー、私に痴漢行為働いたんだからそれ相応の報いは受けてもらおうかーみたいなー。

いやほんと、不愉快で堪らなかったよ。それでも助けてくださーいだなんて叫びませんでした。いや駅員さんに突き出してたら家に帰るの遅くなるから嫌だっただけなんですけどね。別に……いや大学時代はスカート穿いてなかったら痴漢にゃ会わなかったけどサ、高校時代に慣らされましたから？
あの頃もよろけたふりして足踏みつけるか、鞄持ち直すふりして肘鉄めり込ませるかしかやってなかったんだから僕ってば優しいなァ。

　つーか痴漢する人間の気持ちなんてさっぱり理解も出来ないんだが、そんな欲求不満になるほど誰も相手してくれないんですかね？　寂しいことですねー(゜∀゜)