本気で嫌になった

　父方の家系の血が流れてることに本当に嫌気がさしています。えぇ本気で。
なんでいい年した連中が揃いも揃って自己中心的でかつええかっこしいな訳？　自分はなんでもきちんと出来るんだとでも勘違いしてるのと訊きたくなるね。失敗したときの予防線は張りまくるし……自分がそうなのに他人がやると責めるとかおかしいだろ、それ。
あーぁ……なんで私は父の子どもとして生まれてきたんだろう。

　なんていうかさ、たぶん姉も私も、両親ほど親のいうことを良く聞く出来のいい子ではないと思うよ。いわゆる不良だったこともないし非行に走ったこともないし、成績だって下から数えるよりは上から見ていった方が早いような位置にいた時期もありましたけどね。学年上位の成績なんて（科目別でもなければ）取ったことはないし、親の望みどおりの真面目ちゃんとして何処に出しても恥ずかしくないようなイイ子ちゃんやってた時期もありませんもの。
だから失敗したっていうのも解るし、その点においては悪かったとは思うけれど、じゃあいつあんたが私の完璧な父親としてこの世に存在してたって言うんですか？　自分の子ですら馬鹿にするわ、自分の知識自慢するわの、そんなものが完璧な父親だとでも言うおつもりなら、なるほどあなたほど完璧な父親は他にはいないでしょうね。少なくとも私の周りには。

　訳わかんねぇよ、ギブアンドテイクにもなってないっつーの。誰かを馬鹿にしたいならそうすればいいよ。ただしそれは本人にめんと向かってにしてほしい。私が文句言わずに聞いてるから安心してるのかもしれませんが、そんなもの聞いたところで私は楽しくもなんともありません。寧ろ陰でしか言えないところに矮小さを感じておりますよ。まぁもっとも嫌いな人間の言うことは何を聞いてもマイナス評価にしかなりませんがね。

　無理なことは百も承知ですけれど、この体に流れる血をすべて捨て去りたい。残るものなどなにもなくていい。むしろ残らないでほしい。
私の人生最大の汚点は、私が私としてこの世に産まれてきたことだと本気で思っていますから。
あーぁ、自分の保険証が手に入ったことだし、病院でも行こうかなぁ…。