叶うことなら

　この身体に流れる血を全部入れ替えたいです。というか寧ろ遺伝子レベルで取り替えたい。もっというなら”私”ってものなんぞ存在せんでいい！
あの父親の血が流れてると思うと本気で嫌になる。もうおぞましいっていうか。随分酷いことをいう娘だなと思わなくもないけれど、父方の血が入ってるってだけで泣きそうですよ、えぇ。
あーぁ、お互い選べないんだからしょうがないといえばしょうがないんだけど、違う家に生まれたかったなぁ……。どうせ両親のどっちにも似てない（つーか付き合いのある親戚見回しても似てる？と思える人物がいない！）なら、物語なんかでたまにある出生の秘密なるものでも出てくればいいのに。母はともかく父方と繋がりがないとなれば私、狂喜乱舞しちゃうよ。

　はぁ……まぁ、夢見るだけなら自由っすよね。あーぁ……疲れるったらないぜー。